容疑者方から押収された偽造マイナンバーカード=5日午後、多治見署

 岐阜県警多治見署は5日までに、偽造有印公文書行使と詐欺未遂の疑いで、前橋市下小出町、ベトナム国籍の留学生の男(26)を逮捕、送検した。

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 逮捕容疑は昨年10月30日、偽名などを使って架空の人物になりすまし、偽造したマイナンバーカードの画像データと架空の氏名などの情報を、口座開設アプリを使って多治見市内の金融機関に送信し、口座開設と利用上の契約を申し込み、利益を得ようとした疑い。

 署によると、容疑者は自動車関係の専門学校生。偽造したマイナカードでは自身の顔写真と、実在する日本人スポーツ選手の名前、うその住所を使っていた。金融機関の職員が「不審な口座開設の申し込みを受けた」と署に通報した。マイナカードや本人確認の顔写真が、日本人でないように見えたという。オンラインで口座を開設しようとした際の通信記録の解析から容疑者が浮上した。署は共犯者の有無や口座の開設目的などを調べている。

 署は5日、押収した偽造のマイナンバーカードや運転免許証、スマートフォンを報道陣に公開した。