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乃木坂46を卒業し、モデルや女優としても輝きを放つ堀未央奈さんにインタビュー。

仕事の魅力や今後の目標などについて、丁寧に語る彼女の言葉には人生を切り開くヒントや岐阜愛があふれています。

PROFILE 堀 未央奈(ほり みおな)

1996年10月15日、岐阜県生まれ。2013年に第2期生として乃木坂46に加入。7thシングル『バレッタ』の選抜発表で初選抜、センターを務める。2017年より女性ファッション誌『ar』のレギュラーモデルに。同年初のソロ写真集『君らしさ』を発売。2019年に『ホットギミックガールミーツボーイ』にて映画初主演を務める。2021年3月『9th YEAR BIRTHDAY LIVE~2期生ライブ~』をもって乃木坂46としての活動を終了。その後、女優として多数のテレビドラマなどに出演する一方、タレントとしても活躍。
 

まずは、自分が一番やりたいことに目を向けて。

-テレビドラマに多数出演中ですが、現在のお仕事についてお聞かせください。

 現在放送中の『探偵が早すぎる~春のトリック返し祭り~※1』では、7話から登場しています。広瀬アリスさん演じる一華に好意を寄せる宗介の婚約者・奈々役です。海外から帰ってきた、すごく宗介想いで、不器用だけど真っ直ぐな奈々が、ミステリーの話にどう絡んでいくかが注目ポイント。お嬢様っぽい言葉遣いも苦戦したところなので見てほしいです。

 そして、『理想ノカレシ※2』では、大政絢さん演じる主人公・優芽子の恋敵でアイドルグループのセンターを担う葵を演じています。乃木坂46を卒業し、まさかアイドル役をやるなんて…。本作はオリジナル脚本で先のストーリーがわからないので、私自身も葵がアイドルとして、またひとりの女の子としてどう成長していくか楽しみです。

-印象に残っているお仕事は。また、どんなときに仕事のやりがいを感じますか?

 やっぱり映画初出演で初主演作の『ホットギミック ガールミーツボーイ』が印象に残っています。自分に自信のない高校生の役で、10代のときの自分と重なって、役として作品の中で「ちゃんと生きている」という実感がありました。セリフを覚えたりするのは大変でしたが、すごく達成感があって、それが乃木坂46卒業の決断の一つになったし、女優をやってみたいと思うきっかけにもなりました。

 女優業というのは、現実ではない役をいかに見る人の心に届くように演じるか、そこが難しいところで、一歩間違えると偽物感が出ちゃう。だから身も心も削る思いで役に入って、人生観に影響を与えるような作品を作りたいです。私も今まで、映画やドラマに救われたことがたくさんあるから。

-そもそも芸能界を志したきっかけは何ですか?

 あるテレビ番組で、体調を崩しながらもミュージックビデオの撮影をしている松井玲奈さんの姿を見て、「かっこいい!」と思ったのがきっかけ。アイドルはキラキラしているだけじゃなく、ガッツがないとできない仕事なんだと知って、私も挑戦してみたいと思ったのです。

 以来、自らいろんなオーディションを受けました。最初はSKE48。そのとき面接会場で一番仲良くなった子が受かって、「スゴい」と思う反面「くやしい」という気持ちが芽生えたことを覚えています。

-今後チャレンジしてみたいことはありますか?

 アイドルや女優を経験して、ものづくりというのは、支えてくださるスタッフがいて生まれるものだということを実感しました。それで、表に立つ人をよりよく魅せるためのアイデアや、制作過程にもっと携わってみたいと思うようになりました。芸能関係だけじゃなく、テンションの上がるファッションや健康にいい食べ物など、自分で作って発信して、誰かの役に立つものづくりにも挑戦してみたいです。

-岐阜県に住んでいたころの思い出は。堀さんにとって岐阜はどんなところですか?

 私は高校1年生まで岐阜で過ごしました。学校帰りにお好み焼き屋さんに寄ったり、休みの日にはマーサへ遊びに行ったり、おにぎりを持って金華山にもよく登っていましたね。

 岐阜って、めちゃくちゃいいところ。日本の中心にあって、ほどよく自然も商業施設もあって住みやすい。何を食べてもおいしいし、川もきれいで、世界遺産もあって、自慢できる場所がいっぱい。大好きな町だから、老後は絶対に岐阜で過ごしたいです。

-岐阜県の高校生に向けてのメッセージを。

 高校生のころは進学や就職に迷ったり、人間関係も大人に近づきはじめて悩みがたくさん増えるけど、まずは、自分が一番やりたいことに目を向けてほしい。「自分には何もない」「どうせうまくいかない」とあきらめないで、だからこそ「やってみよう」「次に期待しよう」とポジティブに考えてほしい。それは、中学のときの自分にも言ってあげたい言葉です。当時は、自分がこんなに意見を言えるようになったり、ひとりで上京するなんて考えられませんでした。

 高校生って、やりたいことを一番した方がいい時期。そのときの興味や決断で、20代前半の人生はほぼ決まってくるので、たくさんやりたいことを見つけて挑戦して、次に備えてほしいと思います。

※1  毎週木曜・23時59分より読売テレビ・日本テレビ系にて放送中。
※2  毎週火曜・深夜24時58分よりTBSにて放送中。